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・永寿嘉福

≪ 永寿嘉福 ≫   2016年 一月元旦

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・初夢
近年は元日から初売りをしたり、交代勤務など正月気分では居られない方も多くなりましたが、
新年になって初めて見る夢のことを初夢といい、いつ見る夢のことをいうのかは諸説あります。
室町時代は除夜から元日、江戸時代は元日の夜から二日、その後元日は特別な日とされて
二日の夜となり、現在では元日の夜から二日にかけて夢をさすようです。
良いとされる夢は「一富士 二鷹 三茄子」といわれ、縁起がよいといわれています。
その後は「四に扇、五に煙草、六に座頭(坊主)」と順に似たものの並びで続きます。
その縁起のよい夢を見るには、「長き夜の とをの眠りの皆目覚め 波乗り船の 音の良きかな」
という、回文(下から読んでも同じ文になる)の歌を書いた宝船の絵を枕の下に入れて寝ると良い、
という鎌倉時代に公家の間に広まったことが続いてきたようです。
・宝船
かつての宝船の絵は、稲穂や米俵を載せたシンプルなもので、徐々に小槌、宝珠、砂金袋、
鍵などの七宝が加わり、それが江戸時代の天保年間頃から、七福神を乗せたよりめでたいもの
が流行するようになりました。
七福神とは、大黒天、恵比寿天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋和尚をいいます。
七福神の起源は仏教の経典にある「七難即滅、七福即生」という経文に由来しているといわれ、
これは七つの災難が消え、七つの福徳が生まれることを意味しているそうです。
江戸幕府を開いた徳川家康は、この七福神を信仰したことから各地に、七福神を祀る寺社が建て
られ、これらを巡ることが流行りました。東京近郊では谷中の七福神巡りが古くから知られてます。
・七福神
 大黒天…頭巾をかぶって大きな袋を背負い、打ち出の小槌を持って米俵の上に座っています。
       台所の神様。
 恵比寿…風折烏帽子をかぶり、鯛を釣り上げています。海の神、漁業の神、商売繁盛の神として
       信仰されています。
 毘沙門天…右手に槍、左手に宝珠を持っていす。仏法を守る軍神であり、知恵も優れています。
 弁財天…七福神の中で唯一の女性の神様で、琵琶や武器を持つ姿で描かれています。音楽や
       多弁の才能、財宝を司る神様。
 福禄寿…小柄で頭が長く、長い髭を生やし、経巻を結びつけた杖を持ち鶴を従えています。
       長寿と幸福の神様。
 寿老人…福禄寿と同じように経巻を巻きつけた杖と団扇を持っています。長寿の神様。
 布袋和尚…大きな布袋を担ぎ、太ったお腹をつきだしています。中国、糖の時代の僧侶で、弥勒
       菩薩の生まれ変わりともいわれています。

by sp88 | 2016-01-01 00:46 | 【季節の歳時記】
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野草の虎杖(いたどり)は、打撲などの≪痛みとり≫の民間薬でした。…【いつもご覧頂き、ありがとうございます。感謝してます】


by sp88
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